2023年5月のハワイ旅行記です。ANAのフライングホヌ(A380) エコノミークラスに搭乗して、成田-ホノルルを往復した際の様子を紹介します。また、成田空港の新しいANAラウンジと、ダニエル・K・イノウエ空港のANAラウンジについてもレポートします。
2023年ハワイ旅行記② ~ フライングホヌ エコノミー搭乗記
2023年5月中旬~下旬、毎日の運航が復活したANAのフライングホヌ(A380)を利用してハワイに行ってきました。
この記事では、フライングホヌ エコノミークラスで成田-ホノルルを往復したときの様子をお届けします。
また、出入国手続き、成田空港に新たにオープンしたANAラウンジと、ダニエル・K・イノウエ空港にあるANAラウンジについてもレポートします。
フライングホヌについて
今回、成田-ホノルル間のフライトで利用したのはANAのフライングホヌ(A380)です。
フライングホヌは2019年5月に就航。その後、感染症拡大の影響で2020年3月から運航停止となりましたが、2022年7月から定期運航を再開。徐々に増便し、ついに2023年4月20日より成田-ホノルル間の毎日運航が再開されました。
コロナ前、2019年7月のハワイ旅行の際にフライングホヌを利用した経験があるのですが、その時の印象がなかなか良かったので、今回4年弱ぶりに再び利用してみることにしました。
前回は行きにエメラルドグリーン(2号機)、帰りにANAブルー(1号機)の機体に搭乗したので、今回はサンセットオレンジ(3号機)を期待していたのですが、残念ながらこの機体の就航は延期中とのことでした。
ちなみに、どの機体に乗れるのか事前には分かりません。
2019年7月のフライングホヌ搭乗記はコチラ↓をご覧ください。
フライトの予約
1つ前の記事にも書きましたが、3月中旬にほとんどの宿泊先を予約しておき、フライトについてはそれらの宿泊先の日程に合わせて予約を入れるという順で行いました。
折しもANAではホノルル線のお得なキャンペーン実施中の時期で、しかもフライングホヌにまた乗りたいという希望もあったので、ANAの航空券を購入することにしました。
今回利用したフライングホヌのフライト情報と料金は以下の通りです。
往路:成田(20:10)→ホノルル(08:30) NH184 エコノミー
復路:ホノルル(11:35)→成田(15:15) NH183 エコノミー
料金:106,190円(燃サ諸税込)
日本出国時の必要書類
5月12日以降、「海外渡航用新型コロナウイルスワクチン接種証明書(2回接種以上)」と「宣誓書」の提出は不要となりました。
ということで、日本出発時に必要なものは以下の通りでした。
- パスポート
- 航空券
- ESTA(電子渡航認証システム)の登録
- 米国CDCへの情報提供
上記④「米国CDCへの情報提供」(コンタクトトレーシング)については、5/14時点ではまだ提出が求められました。
この用紙はANAのサイトからダウンロードでき、事前に記入して空港に持参しました。記入項目は、便名/出発日、氏名、米国での滞在先、連絡先(電話番号やeメールアドレス)です。
※各航空会社によりますので、利用航空会社の指示に従ってください。
成田空港でのチェックイン
自宅を出発し成田国際空港に到着したのは、フライト出発予定時刻の約3時間前。そのままチェックインカウンターに向かいました。
成田国際空港のANA国際線のチェックインカウンターは、第1ターミナル4階、B/Cカウンターです。空港は混みあっておらず、どのカウンターも空いていました。
私はエコノミークラスを予約していましたが、SFC会員(「ANAプラチナ」「スターアライアンス・ゴールド」に該当)なのでビジネスクラスのカウンターの方でチェックインしました。
事前に指定して予約したのは「35H」という、最前列で右側非常口席すぐ横の3列シートのうちの通路側の座席でした。ところが、窓口スタッフより「窓側の席が未だ空いています」と言われ、「35A」という左の窓側席に変更してもらうことができました。
そして「米国CDCへの情報提供(コンタクトトレーシング)」の用紙を提出し、スーツケース1個を預け入れ、チェックインはあっという間に完了。
成田空港での保安検査
保安検査は、SFC会員でも利用できるファストトラックの方で行い、パスポートと搭乗券の提示してすぐ終了。
チェックインから保安検査通過まで合わせて20分もかかりませんでした。
成田空港のANAラウンジ
順調に制限エリア内に進み、搭乗までの時間はANAラウンジでゆっくり過ごしました。SFC会員はANAラウンジを無料で利用することができます。
まず、2022年7月1日に新たにオープンしたANAラウンジの方へ行ってみました。
新しいANAラウンジの場所は、第1ターミナル北ウイング第2サテライトです。保安検査を通過後、24番ゲート付近にあるエスカレーターで1つ下の階(2階)に下りて向かいます。
建築家の隈研吾氏が監修したとのことで、木のぬくもりが感じられる落ち着いた空間となっていました。
こちらのラウンジは、この日のフライングホヌの搭乗口(54番ゲート)からかなり離れているうえ、営業時間が13:00~19:10だったせいなのか、とても空いていました。
ビールのほか、おつまみとしてパスタ、唐揚げ&ポテトフライ、アスパラとポテトのソテー、かぼちゃサラダなどが提供されていました。期待通りのおいしさです。
しばらく滞在した後、南ウイング第5サテライトにあるANAラウンジの方へ移動しました。
こちらのラウンジの方が人が多かったのですが、混雑しているというほどではなかったです。ほとんどが、ホノルル行きの人たちのようでした。
ラウンジからは、出発を待つフライングホヌが近くに見えました。2号機のカイくんですね。
ホノルル行きフライングホヌに搭乗
搭乗口は54番ゲート、出発予定時刻45分前の19:25より搭乗開始。
まず、介助が必要な人や小さな子供連れの乗客、そしてファーストクラスの乗客(グループ1)が搭乗。
つづいて、ビジネスクラスの乗客(グループ2)の搭乗。私はエコノミークラスですがSFC会員のため、グループ2に振り分けられており、早めに搭乗できました。
先述したとおり、私の座席はエコノミークラスの最前列、つまり1階席先頭の左側の非常口近くにある3列シートの窓側です。
窓もあるので外の景色も見え、足が伸ばせる良い席ではありますが、非常口席のため緊急時には補助要員として動くことが求められます。CAさんより挨拶があり、マニュアルを渡され、読んでおいて下さいとお願いされました。
CAさんからフライングホヌの搭乗は初めてか尋ねられて「3年ぶり」と答えましたが、あとから「4年ぶり」の間違いであったと気づきました…。
前に座席がない分、足元がとても広くて楽な席でした。テーブルは、折りたたみ式のものをアームレストから取り出して使用します。
パーソナルモニターについても、収納式となっており、エコノミークラスの通常サイズよりも小さめのものになっています。USBポートはモニターの下の方に付いていました。
フライングホヌ(成田→ホノルル)機内の様子
ほぼ定刻通りに出発しました。1階席のエコノミークラスの搭乗率は70%弱程度でしょうか、空席がちらほら目立っていました。私の隣も空席だったので気が楽でした。2階席(上級クラス)の搭乗率がどうだったのかは不明です。
機内アメニティ
エコノミークラスの機内アメニティは、枕、ブランケット、スリッパ、ヘッドフォン。
エコノミークラスなのにスリッパがあるのはうれしいですね。
機内食
出発して1時間ほどすると、機内食(ディナー) が提供されました。
メニューは、イタリアンハンバーグ1種類のみ。ハンバーグにはサフランライスも添えられていました。付け合わせは、野菜サラダ、マカロニサラダ、海苔巻き、枝豆、パン。デザートはハーゲンダッツアイスクリーム。
やはり日本のエアラインの機内食はおいしい。
消灯前に、軽食(朝食用)のマフィンとスナックおつまみが入った袋が配られました。
ホノルル到着
食後は眠りにつきましたが、どれくらい飛行したころでしょうか、かなり激しい揺れに目が覚めてしまいました。その後もしばらく揺れが続き、結局あまり眠れないまま、ほぼ定刻にホノルルに到着。
無事に着陸し、緊急時の補助要員として働く必要が無くてなによりでした!
降機する前に、CAさんから絵葉書と手書きのメッセージカードをいただきうれしかったです(SFC会員だからもらえたのかな?)。
降機の順番は、まず2階席の上位クラスから。2階席の降機後に1階席エコノミークラスの降機となりますが、一番前の席だったので最初に降りることができました。
ハワイ入国手続き
まずはイミグレーションへ。ほぼフライングホヌの乗客だけだったようで、入国審査の列はそれほど長くありませんでした。
パスポートを提示し、顔写真撮影、そして、目的・滞在期間・滞在場所・ハワイは何回目か?・職業・申告するものがあるかどうか等を審査官から質問されました。前回の渡ハでは質問はほとんどされなかったのですが、今回はなぜだか質問が多いように感じました。(この程度のやり取りは普通ですが…)
降機から約30分で無事入国審査まで完了。コロナ前の入国審査と同じになった印象でした。
このあと、ハワイ島へ移動するため、ハワイアン航空に乗り換えました。
ダニエル・K・イノウエ空港内のプルメリアラウンジの様子やハワイアン航空のフライトについては、次の記事↓で詳しく紹介します。
さて、2週間のハワイ滞在もあっという間に最終日を迎え、いよいよ帰国の途に。ここからは、帰りのフライトについて続けてお届けします。
[帰国]ダニエル・K・イノウエ空港でのチェックイン
出発の約2時間前の9:20に空港に到着。ダニエル・K・イノウエ空港のANAチェックインカウンターは空港の端の方のロビー8に位置します。
エコノミークラスのカウンターには長蛇の列ができていました。私はエコノミークラスですがSFC会員なので、ビジネスクラスのカウンターの方ですぐにチェックインと手荷物預入れができ、9:30前には終わりました。
1年前のZipAirではMy SOSアプリの画面を確認しましたが、今回はその必要はなく、コロナ前と全く同じに戻りました。
ダニエル・K・イノウエ空港での保安検査
保安検査には時間がかかりました。
行列に約30分並びましたが、順番が来たら問題なく通過しました。
ダニエル・K・イノウエ空港のANAラウンジ
ダニエル・K・イノウエ国際空港にはANAラウンジがあります。
場所はターミナル2、3階のC4ゲート。保安検査通過後にC4ゲートへ進み、エスカレーターで1つ上の階(3階)に上がったところにあります。
ANAのチェックインカウンターとは反対の端側のコンコースに位置するので、結構歩かなければなりません。また、この日は搭乗ゲートがC9(通常はラウンジ降りてすぐのC4)に変更されたため、少々早めにラウンジを出る必要がありました。
ラウンジ内は広く、空いていました。
サラダ、サンドイッチ、ミートボール、カレーなどの食事と、ソフトドリンク、アルコール類、デザートと、品数は豊富に提供されています。
まずは、ハワイアンチキンカレーとサラダを食べました。チキンカレーが美味しかったです!
続いてカウンターに行き、オリジナルカクテルの中から「アロハスプラッシュ」を注文。
テキーラにパイナップルジュースなどを合わせてシェイクしてソーダを注ぎ、最後にライムとミントの葉を添えて完成です。口当たりは良く飲みやすいのですが、ベースがテキーラなので酔いに注意。
デザートに「アサイーボウル」とフルーツをいただきました。アサイーボウルがとても美味しかったです。
フライングホヌ(ホノルル→成田)機内の様子
搭乗口はGate C9。出発予定時刻40分前の10:55から搭乗が開始されました。
帰りの機体は行きと同じニコニコ顔の2号機のカイくん。
帰りも行きと同じくエコノミークラスですが、SFC会員のため早めに搭乗できました。
事前に予約した座席は「35K」で、またもや最前列席の非常口座席ですが、今回は行きとは反対側の右の窓側です。
帰りの便はほぼ満席でした。定刻に離陸し、1時間ほど経過したころにドリンクが提供されました。ビールを注文したら、スナックおつまみも付きました。
その後、機内食も提供。メニューはチキンカレー1種類のみでした。付け合わせは、野菜サラダ、ポテトサラダ、そうめん、枝豆、パン。デザートはハーゲンダッツのアイスクリーム。ふつうに美味しかったです。
(「ふつうに美味しい」というのは日本のエアラインならでは。数カ月前に乗ったタイ航空の機内食はひどかった…。)
搭乗前にANAラウンジで飲んだテキーラベースのカクテルのせいもあり、酔いが回ってきて食事のあとはうとうと…。
到着予定の3時間前くらいになると、軽食ボックスが配られました。中身はツナサンド、ヨーグルト、クッキーです。
予定通りに成田に到着。8時間40分のフライトでした。
日本入国手続き
2023年4月29日より、日本入国時の3回ワクチンの接種証明書、もしくは出発前72時間以内に行った陰性証明書の提示義務が解除されました。
ということで、日本入国(帰国)時に必要はものは以下の通りでした。
- パスポート
- 航空券
- 税関申告書
Visit Japan Web上での検疫手続きも不要となりました。③関税申告については、Visit Japan Web内で行うことも可能ですが、機内で配布される用紙に記入して提出することもできます。つまり、Visit Japan Webはもう利用しなくてもよいということですね。(Webと用紙の両方を用意しておけば、混んでいない方の手続きを選べるので早く済ませることができるとの情報もありました。)
私は今回はVisit Japan Webは利用せず、機内で書いた紙の税関申告書を提出。並ぶことはなく、担当官に紙を渡してすぐ終了。
1年前、陰性証明書の提出やらPCR検査やらで手間や時間がとてもかかったのに比べると、夢のような速さです。ようやくコロナ前と同じ手続きにもどってなによりですね。
まとめと感想
2023年5月中旬~下旬のハワイ旅行でANAのフライングホヌ エコノミークラスに搭乗し、成田-ホノルル間を往復した際の様子をお届けしました。
出入国に関しては、コロナ禍で必要とされていた書類や事前手続きがほとんど不要となりスムーズでした。(ハワイ行きの航空会社に「米国CDCへの情報提供」(コンタクトトレーシング)の提出だけが、まだ必要とされました。)
久しぶりに搭乗したフライングホヌは、往復ともエコノミークラスでしたが、快適なフライトでした。
往復とも事前に最前列の非常口座席を予約。足元が広くて、思う存分足を伸ばせたのでとても楽でした。行きは左の窓側「35A」でしたが、左のドアから乗客がぞろぞろと搭乗するので、搭乗が終了するまで足が伸ばせず落ち着けなかったのが唯一の難点。
その点、帰りは右側(「35K」)だったので、着席後はあとからの搭乗客を気にせずゆっくりできました。トイレは左側なのでA席の方がより近くて便利ではありましたが、総合的に見るとエコノミークラスでは最前列K席がベストではないかと感じました。
また、機内食やサービス、クルーの対応などは、さすが日本の航空会社、どこをとっても満足できる内容でした。
SFC会員なので、空いているビジネスクラスのチェックインカウンターが利用できたり、搭乗の順もビジネスクラスと同等だったり、ANAラウンジが無料で利用できるのも良かったです。
ANAラウンジはどこも内容が充実していてなかなか良かったです。機内食もあるのに、搭乗前についつい食べ過ぎ・飲みすぎてしまいそうになるほどでした。
さらに、ANAマイレージクラブ会員は、ワイキキでANAの「マハロラウンジ」やANAエクスプレスが無料で利用できるのでそれも便利でした。(別記事で詳しく書く予定です。)
次の記事では、ホノルル-コナ間をハワイアン航空で移動した際の様子について詳しく紹介します。
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