2022年5月中旬、ハワイへ渡航した際に往復ZIPAIRを利用しました。行きのフルフラット席、帰りのスタンダード席の様子を詳しく紹介します。
ハワイ旅行記2022年5月② ~ ZIPAIR搭乗記:フルフラットとスタンダート席
2022年5月中旬、3年ぶりのハワイ渡航に初めてZIPAIRを利用しました。
行きはフルフラットシート、帰りはスタンダードシートだったので、両方の座席や機内の様子についてレポートします。
また、搭乗前にプライオリティパスで利用できた成田空港のANAラウンジ、機内食やアメニティについても紹介します。
フライト情報
今回利用したZIPAIRの座席や追加サービスの一覧と料金は以下の通りです。
往路:成田(19:30)→ホノルル(7:50)
ZG002 フルフラットシート
- フルフラット席料金:¥59,800
- 座席指定:¥1,500
- アメニティセットB:¥3,000
- 受託手荷物(14kg):¥4,500
諸税含めた往路料金の合計 ¥76,919
復路:ホノルル(9:35)→成田(13:15)
ZG001 スタンダードシート
- スタンダード席料金:¥28,738
- サービスパッケージ(座席指定・手荷物(23kg)・機内食):¥7,434
諸税含めた復路料金の合計 ¥39,992
総額 ¥116,911
このあと詳しく紹介していきます。
コロナ禍のハワイ渡航にあたり、準備した書類や出入国での手続き・審査などについては、コチラの記事↓に詳しく書いてありますのでご覧ください。
ZIPAIRの予約
フライトの予約は公式サイトから、行きと帰りで別々に行いました。(当初、帰りは別キャリアにすることも考えていたので。)
行きは約2カ月前、帰りは約1か月半前に予約。特にフルフラットシートは早めに予約する方が料金が安くなるようです。
行きのフライトではしっかり寝ておきたいので、フルフラットシート「ZIP Full-Flat」を選びました。フルサービスキャリアのビジネスクラスに相当するシートが¥59,800という安さです!
機内食は注文せず、代わりにアメニティセットB(詳細は後述)を購入。
手荷物を預ける場合、1個目から重さに応じて有料となります。出発前々日に重さを量り、もっとも軽い(14kgまで)ものを購入しました。
帰りのフライトはスタンダードシートを選び、座席指定・機内食・受託手荷物(23kgまで)の料金が含まれるサービスパッケージのオプションも付けました。
詳しいオプションや料金については、ZIPAIR公式サイトをご確認ください。
成田空港でのチェックイン
成田空港のZIPAIRチェックインカウンターは第1ターミナル北ウィング4階のCカウンターです。
手荷物の預け入れは出発の1時間前までに行わなければならないうえ、コロナ関連の手続きがあるので早めに空港へ到着しました。コロナ禍のため現在は自動チェックインは行っておらず、手荷物を預けない場合でもカウンターで手続きをする必要があります。
ゴールデンウィークを過ぎた5月中旬の平日とあってさほど混みあっておらず、私が着いた時刻(17:20ごろ)は10人ほど並んでいる状況でした。
私は必要書類をすべて完璧に用意していったため、チェックインカウンターでかかった時間は3分程度とすぐに終わりました。書類がそろっていない人や不備(米国の誓約書とコンタクトトレーシング)がある場合は、時間がかかっているようでした。
そのあと手荷物をカウンターで預け入れ、保安検査を通過して制限エリアへ。
ANAラウンジで食事
ZIPAIRに搭乗する場合、有料で成田空港共用ラウンジ「Narita TraveLounge」を利用することができます。
しかし私はそちらではなく、ANAのラウンジ「ANA Lounge」を利用しました。というのも、事前に調べたら「プライオリティパス」を提示すると成田空港のANA Loungeを無料で利用できることが分かったからです。(楽天プレミアムカード会員なので「プライオリティパス」が無料で付帯されています。)
プライオリティパスによるANAラウンジの利用は、2023年8月末をもって終了しました。
ANA Loungeは第1ターミナルの南ウイング第5サテライト4階にあります。
受付でプライオリティパスとZIPの搭乗券を見せて入場しました。
行きのフライトでは機内食を注文していないので、搭乗前にここで腹ごしらえする算段です。
ANAとスターアライアンス加盟航空会社の最終便の時刻まで営業ということで、ラウンジ内はとても空いていました。
カレーや麺類はオーダー制で、出来上がったら取りに行く方式です。
その他はブッフェ形式で、ホットミール・サラダ・パン・いなり寿司・おにぎり、ソフトドリンク・アルコール各種など、十分な品ぞろえです。
↓チキンカレーが美味しかったですよ。
生ビールも2杯いただき満腹に。
ANA LoungeではANAやスターアライアンス加盟航空会社以外のフライト情報のアナウンスはないので、時間に注意しながら食事を済ませました。
出発時刻の30分前までに搭乗ゲートに行くよう伝えられていたので18:50ごろに退出。
ZIPAIRの搭乗ゲートは北ウイング第2サテライトなので結構距離があり、徒歩で10分ほどかかりました。
ZIPAIRに搭乗しハワイへ
出発時刻の30分前、19:00から搭乗が開始されました。搭乗ゲートは23番。機材はボーイング787-8型機。
フルフラットシートの優先搭乗というのはありませんでしたが、ボーディングブリッジを進むと途中でフルフラットシートの乗客用とスタンダードシートの乗客用に通路が左右に分かれ、それぞれの入り口から搭乗するようになっていました。
19:20に全員搭乗完了し、ドアクローズのアナウンスがありました。
座席は計290席のところ搭乗客は56人で、フルフラットシートはほぼ満席、スタンダードシートはガラガラの状態でした。
「1A」という一番前の座席であったため、出発前にCAさんより「緊急時のサポートのお願い」とその内容が書かれたシートを「よくお読みください」と渡されました。思いのほか責任重大な席です。
出発はほぼ定刻通り、ホノルルには予定より30分ほど早く到着しました。
フルフラットシート「ZIP Full-Flat」
フルフラットシートは全部で18席。座席は斜めに配置されています。
フルフラットシートは、シートピッチは42インチ(約107cm)、座席幅は20インチ(約51cm)というゆとりのある大きさです。
カバーはブラックの本革で重厚感があり、全体的に落ち着いた雰囲気の個室のような空間となっています。私は左の窓側、一番前の席に座りました。
シートは電動で180度フルフラットにでき、体を横たえることが可能。窮屈さは全く感じませんでした。
足元の奥にオットマンがあるので足を十分伸ばして座れます。
離陸と着陸時に締めるシートベルトは自動車のような3点方式。
シートの周りには、ユニバーサルAC電源・USB電源・読書灯などが装備されています。
オットマン下やサイドテーブルのほか、ペットボトルなどを置くのに便利な棚、シート横のポケットなど、手の届く範囲に収納スペースが多く用意されています。
機内サービス
機内では無料でWifiの接続ができます。
水以外の飲食物を機内に持ち込むことができません。食事・飲み物・グッズなどは、スマホで読み取ったQRコードで販売サイトにアクセスして、クレジットカード決済で注文することが可能です。
また、モニターがない代わりに、映画や動画などの機内エンターテインメントは自分のスマホやタブレットで楽しむことができます。接続状況は時々不安定になることがありましたが、ほどんどの時間は寝ていたのであまり問題にはなりませんでした。
アメニティセットB
ZIPAIRではオプションサービスとして、アメニティセットが2種類用意されています。
アメニティセットA(¥2,500)の内容は、ブランケット・耳栓・アイマスク・ネックピロー・スリッパです。
アメニティセットB(¥3,000)の内容は、Aの内容+バッグ です。
私は予約の際にアメニティセットBを注文。搭乗後にCAさんが席まで持ってきてくれました。
内容は金額のわりに高品質な印象です。特に、ブランケットは体をすっぽり包めるくらいの大きさがあり、ふわふわして肌触りが良く大満足。
ネックピローは丸い部分がポンプになっており、ペコペコ押し続けると空気が入って膨らむのでとても便利。口を使わずに済むので衛生的です。
機内のトイレ
トイレ(lavatory)は全部で7カ所あります。
この写真は、フルフラット席エリアとスタンダード席エリアの間にあるトイレの一つです。ウォシュレット付きで、オムツ交換台や姿見もあり、広くて清潔でした。
ハワイから帰国
続いては、ハワイからの帰国の様子についてお話しします。ホノルルからの帰国便の出発予定時刻は9:35。
ダニエル・K・イノウエ空港での出国手続き
ダニエル・K・イノウエ空港内のZIPAIRのチェックインカウンターは、第2ターミナル2階のロビー4にあります。
8:00くらいに着くと、すでに20人ほど並んでいました。書類等のチェックはなく、事前に登録したMy SOSアプリの画面を確認しただけだったので、成田空港での出国手続きにくらべると早くて簡単でした。
そのあとカウンターで手荷物を預け入れました。列に並んでいる時間も含めると、30分くらいで出国手続きは完了。
(↑ホノルル空港はトイレが改装されてきれいになっていました。)
搭乗開始までの時間は制限エリア内で朝食を取るなどして過ごしました。
9:10より搭乗が開始され、9:30ほぼ定刻にドアクローズ。
帰りの便では、子ども連れの乗客などに対する優先搭乗案内はありましたが、行きの便と同様、フルフラットシートの優先搭乗というのはありませんでした。
乗客は80名くらいだったでしょうか、行きの便よりもスタンダードシートは席が埋まってはいましたが、それでも空席が目立ちました。
定刻に出発し、成田には定刻よりやや早めに到着。
スタンダードシート
スタンダードシートは3-3-3の配列、シートピッチは31インチ(約79cm)、座席幅は17インチ(約43cm)。
シートは人工皮革で色はブラック。ヘッドレストは調節可能です。
フルサービスキャリアの国際線ほどゆとりがあるというわけではありませんが、個人モニターが付いていないせいもあり圧迫感はなく、全然窮屈に感じませんでした。隣にだれも座らなかったので気兼ねもなく快適でした。
シートテーブルは2段階で広げられるようになっています。
また、シートテーブルの上にはタブレットホルダーがあり、ここにタブレットやスマホを立てたり、カップホルダーに飲み物を置いたりできます。
シートテーブルを全部広げなくても済むので便利だしゆとりを感じます。
↑電源コンセントとUSB端子も全席に配置されています。
機内は少々冷えたので、行きの便で購入していたブランケットを機内持ち込み手荷物に入れておいて正解でした。
機内食
帰りの便を予約した際、オプションサービスの「サービスパッケージ」を購入しました。
お得なサービスパッケージは3種類(VALUE/BIZ/PREMIUM)あり、私が購入したのは「事前座席指定・受託手荷物1個 (23kgまで)・機内食」がセットになった「VALUE」です。
離陸してから1時間少々経つと、機内食のハヤシライスが提供されました。ペットボトルの水も付いていましたよ。普通においしかったです。
さらに、スマホを使いQRコードで機内サービスサイトにアクセスして、ビールを注文(¥500)。
至福。
昼間から飲んで寝て…、帰りは行きよりも飛行時間が長いにもかかわらず、快適に過ごすことができました。
まとめと感想
約3年ぶりのハワイ渡航で、初めてZIPAIRに搭乗した様子について紹介しました。
LCCのハワイ線はどのようなものかと興味津々で予約したのですが、乗り心地はフルサービスキャリアとさほど変わらず、なかなか良かったです。行きはフルフラットシートでゆっくり眠れ、帰りはスタンダードシートで快適なフライトとなりました。
スタッフはほとんど日本人なので、こまやかな対応をしてくれるのも安心です。
それになんといっても料金の安さですね。この金額でハワイを快適に往復できるわけですから、今後の需要はかなり高くなるのではないでしょうか。
ハワイ7泊9日の旅程については、コチラの記事↓をご覧ください。
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