2022年5月中旬、コロナ禍でハワイへ渡航した際の、必要な準備・書類や出入国での手続きについて詳しく紹介します。
ハワイ旅行記2022年5月① ~ ハワイ渡航に必要な準備や手続き
2022年5月中旬、3年ぶりにハワイへ行きました。コロナ禍での出入国にあたり必要となった準備・書類について、さらに実際の出入国の際の手続きについて詳しくレポートします。
この記事における情報は2022年5月のハワイ旅行に関するものです。必ず最新情報をご確認ください。
- ハワイ州観光局サイト(https://www.gohawaii.jp/ja)
「ハワイ州新型コロナウイルス情報サイト」(https://www.allhawaii.jp/covid19/)
「ハワイ州観光局ニュース」(https://www.allhawaii.jp/htjnews/) - CDCサイトCOVID-19関連ページ(https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html)
ハワイ7泊9日の旅程については、コチラの記事↓をご覧ください。
日本出国の準備と手続き
日本からハワイへの直行便で渡航するには、パスポートとESTA申請のほか、以下の書類が必要でした。利用した航空会社はZIPAIRです。
- ワクチン接種証明書
- 新型コロナウイルス検査陰性証明書※
- 宣誓書
- コンタクトトレーシング
それぞれについて詳しくお話しします。
(※追記:ハワイ(米国)への渡航には、6月12日から陰性証明書は不要になりました。
詳細はハワイ州観光局ニュース「ハワイへのご旅行を計画されている皆様へ」をご覧ください。)
① ワクチン接種証明書
2回目のワクチン接種から14日以上経過していなければなりません。
公的機関発行のワクチン接種証明書が必要となるので、自治体に「海外渡航用」のワクチン接種証明書を発行してもらうか、あるいは、デジタル庁の「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」より「海外用」の証明書を取得しておきます。
私の場合、居住地の自治体サイトを確認すると、ワクチン接種証明書を申請できるページがありました。
申請書をダウンロードして必要事項を記入し、返送用封筒を同封して郵送。すると1週間~10日ほどで「新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書」の書面が返送されました。
↑3回目接種をする前に申請したため、2回目接種までの記録が記載されています。
② 新型コロナウイルス検査陰性証明書
(※追記:ハワイ(米国)への渡航には、6月12日から陰性証明書は不要になりました。)
フライト出発1日以内に新型コロナウイルス検査を行い、陰性証明書を発行してもらいます。「1日以内」というのは搭乗の24時間以内ではなく、出発前日から当日ということです。
「文書(紙媒体もしくは電子媒体)」の証明書が必要とされており、米国の規定を満たす検査ができる医療機関で検査し発行してもらいます。
海外渡航用PCR検査ができる医療機関はインターネットで探すことができます。
私はちょうど沖縄出張の帰りと重なったため、「木下グループ 新型コロナPCR検査センター 羽田空港第一ターミナル店」を選びました。
ここは東京都の「PCR等検査無料化事業」の対象事業者であるため無料で検査を受けることができました。
※PCR等検査無料化事業の対象や期間については公式サイト(https://tokyo-kensasuishin.jp/)をご確認ください。
検査日の5日前から予約が可能で、出発前日の予約をその5日前に行いました。都民の無料検査申込書は検査店舗のWebサイトからダウンロードすることができ、印刷して事前に記入して持参しました(店舗でもらうこともできます)。また、都民であることを証明できるもの(例:運転免許証)も合わせて提示する必要があります。
検査は、鼻腔ぬぐい液による「抗原定性検査」でした。綿棒と容器を渡され、自分で両方の鼻腔に綿棒を入れてぐりぐりします。
検体を提出すると番号が書かれた用紙を渡され、30分後にまた来るするよう言われました。
一度店舗を出て羽田空港内で時間をつぶし、30分後に再び来店。番号の用紙を渡すと検査結果は陰性だと告げられ、のちほど結果通知書が送られるとのこと。
その後30分程度するとメールで検査結果のお知らせが来て、検査の予約時に会員登録をして作ったマイページから検査結果通知書(PDF)を見ることや印刷することができるようになっていました。
ただし、この結果通知書はそのままでは有効ではなく、生年月日やパスポート番号といった情報を書き加える必要があるそうです。なので、PDFを編集して生年月日とパスポート番号を英語と日本語で追記しました。インターネット上の情報によると、手書きでもOKらしいです。
(下の写真:赤で囲んだ部分が追記した情報)
念のため、原本と編集後のPDFを保存し、それぞれ印刷もして持参しました。結局提示したのは編集後の印刷した用紙のみで済みました。
※現在は、生年月日やパスポート番号などを記載した検査結果通知書も発行可能になったようです。
渡航先や航空会社により、受検した検査所で発行される陰性証明書が必ずしも有効とならないケースもあるようですので、必ず事前にご自身でご確認をお願いします。
③ 宣誓書
宣誓書(Attestation)は米国政府が航空会社に対し回収を義務付けている書類(英文)です。CDC(アメリカ疾病対策センター)のWebサイトからダウンロードすることが可能です。
私はダウンロードして印刷した用紙に必要事項を記入して持参しました。全部で5ページありますが、1ページ目は説明なので、2~5ページを提出します。
私の場合の記載内容について説明しますね。
まず2ページ目に氏名を記載します。氏名はファーストネームとラストネームをアルファベットの活字で記入します。氏名の下に、本人か代理人かのチェックを入れるところがあるので、「My own behalf」(本人)にチェックします。
そのすぐ下の項目「SECTION 1」では、新型コロナウイルス検査陰性証明書の用意があるので、「A. NEGATIVE PRE-DEPARTURE TEST RESULT」(新型コロナウイルス検査で陰性)にチェックを入れます。
次の項目、3ページ目の「SECTION 2」では、ワクチン接種証明書の用意があるので、「A. FULLLY VACCINATED」(ワクチン接種済み)にチェックを入れます。
「SECTION 2」で「A」にチェックを入れた場合は最後の5ページ目の署名欄まで何も記入せずスキップします。
5ページ目の「Print Name」欄にはアルファベットの活字で氏名を記入し、その下の「Signature」欄にはサイン(日本語でも可)を記入。最後に日付を記入して完了です。
(※追記:ハワイ(米国)への渡航には、6月12日から陰性証明書は不要になったため、宣誓書のフォーマットも一部変更され、上述の「SECTION 1」の内容がなくなりました。)
④コンタクトトレーシング
コンタクトトレーシングとは、CDCが入国者との連絡が可能となるよう連絡先などの情報を提供する書類です。
コンタクトトレーシングは利用する航空会社より指示があったら準備するように、とハワイ州観光局サイトには掲載されていました。
今回利用したZIPAIRでは、出発前々日に届いたメールにコンタクトトレーシングが添付されていました。ダウンロードして印刷し、必要事項(氏名・メールアドレス・現地で通じる電話番号・緊急連絡先(自宅)など)を記入して持参しました。
③宣誓書と④コンタクトトレーシングは空港にも用意されています。カウンター前に列を作って並んでいる搭乗客に、宣誓書とコンタクトトレーシングを持っているかどうか担当者が声をかけていました。持っていなければ用紙をもらってその場で書くことができますし、記入ミスがある場合は直されます。
20分ほど列に並びましたが、事前に書類をそろえて持参していったので手続きが早く済みました。
①と②は提示しただけで返却されましたが、③と④は回収されました。これらの手続きの後、保安検査へ進みます。
ハワイ・ホノルル空港での入国審査
ホノルル空港に到着したら、イミグレーションでパスポートを提示し、顔写真撮影、目的・滞在期間・申告するものがあるかどうか等の質問をされて無事に入国。
成田空港で提示した書類は使いませんでした。コロナ前の入国審査と同じだったのでスムーズでした。
日本帰国の準備と手続き
ハワイから日本へ帰国する際には以下の書類や手続きが必要でした。
- 出発72時間以内の陰性証明書
- 誓約書
- 質問票への回答
- アプリ設定
それぞれについて詳しくお話しします。
①出発72時間以内の陰性証明書
ハワイ出国前72時間以内に医療機関にて新型コロナウイルス検査を受け、厚生労働省指定フォーマットの陰性証明書を発行してもらいます。
(※追記:日本入国時に出発72時間以内の陰性証明を求める対応は、9月7日から、ワクチン3回目接種証明で代替可能となりました。)
私は出発日前日に相馬クリニック(PCR Hawaii)で受検しました。PCR Hawaiiはワイキキに2か所あり、バンク・オブ・ハワイ・ビルの1階の、ロングス・ドラッグス裏にある検査所を利用しました。(もう1か所はアラモアナセンター内にあります。)
ここでは日本帰国者用に厚生労働省指定PCR検査法を行い指定フォーマットの陰性証明書を発行してもらえます。宿泊したヒルトン・ハワイアン・ビレッジから徒歩約10分の場所にあるので行きやすく、料金が安価($160)だったのも選んだ理由です。
予約は検査日の前々日にWebサイトから行いました。予約時に希望すると前日に確認のメールが送られてきます。
検査方法は日本出国前と同じ鼻腔ぬぐい液によるRTーPCR法です。こちらではスタッフが鼻腔をぬぐってくれました(ちょっと恥ずかしい…)。
検体採取後は待合室で15分ほど待ちます。
ここで陽性だったらどうしようと少々緊張しましたが、結果は無事陰性。「COVID-19に関する検査証明」を指定フォーマット用紙で発行してもらえました。
あとでその検査証明をスマホで写真撮影して、ファストトラックにアップロードしました。(ファストトラックについてはのちほど詳しく説明します。)
②誓約書
待機期間中における公共交通機関の不使用、自宅等での待機等についての誓約書を検疫所へ提出する必要があります。
誓約書はファストトラックのアプリ上で回答することができます。
③質問票への回答
指定サイトからの質問票への回答を行います。入国者の情報や連絡先等を入力します。
質問票への回答もファストトラックのアプリ上で回答することができます。質問項目は結構たくさんありました。
④アプリ設定
「My SOSアプリ(入国者健康居所確認アプリ)」をスマートフォンにインストールする必要があります。
My SOSアプリにより、質問票、誓約書の記入、検査証明書、ワクチン接種証明書(任意)について入国前にWeb上で登録できる「ファストトラック」が利用可能です。ファストトラックは必須ではありませんが入国時の手続が早く済むので利用することをお勧めします。これは搭乗便到着予定日時の6時間前までに登録しておきます。
(※追記:My SOSの検疫(ファストトラック)機能は、11月1日から「Visit Japan Web」に集約され、11月14日以降はMySOSは利用不可となりました。詳細はVisit Japan Web(https://vjw-lp.digital.go.jp/)をご覧ください。)
ファストトラック
ファストトラックは帰国前日に登録しました。
相馬クリニックから宿泊先に戻った後、①陰性証明書を写真撮影しアップロード。②誓約書と③質問票の回答もファストトラックのアプリで行いました。帰国の便名と座席番号も入力する必要がありました。
また、任意ですがワクチン接種証明書も登録することができます。ワクチンの3回接種済みが確認できる証明書を持っていると入国後の自宅等待機が不要となります。
(※追記:ハワイからの帰国では、6月1日から3回接種証明の有無は不要になりました。)
私は2回接種の記載のある紙の証明書が手元にある状況でしたが、ハワイ渡航の数カ月前に3回目接種を終えていました。そこで、デジタル庁の接種証明書アプリを登録しておきました。(これはマイナンバーカードを持っていないと登録することができません。)
双方のアプリは連携していないので3回接種済証明をどのようにファストトラックに登録すればよいのか迷いました…。
とりあえずやってみた方法は、デジタル庁アプリの接種証明書内で3回目接種の接種日・氏名・パスポート番号が表示されている部分をスクリーンショットし、それをファストトラックにアップロード。結果的にこれでうまくいきました。
これらの必要な手続きをして登録申請をすると、これから審査に入るという案内が出るので審査結果が出るまで待ちます。最初は赤い画面(審査中)ですが、すべてOKと確認されると審査結果のお知らせが来ます。
アプリを開くと緑の画面(審査完了)となっていて、問題なく手続きが完了したことが分かりました。
申請から完了の通知が届くのにかかった時間は約1時間。これで事前の準備は終了です。
ホノルル空港での出国審査
ホノルル空港で帰国便に乗る際、アプリの緑の画面(QRコード)をZIPAIRカウンターで提示しました。
必要な手続きはそれだけで、荷物を預けてボーディングパスを受け取り、スムーズに出国。
成田空港での入国審査
ハワイの入出国はあっけないほど簡単だったのですが、成田に到着後の手続きは時間がかかりました。
飛行機を降りると、順路に従って進みます。各所でアプリの画面とボーディングパスの提示を何度も求められました。スクショの提示ではダメで、成田空港Wifiにつなげて表示するよう指示がありました。
到着後のPCR検査
まず最初に行うのがPCR検査です。
(※追記:ハワイからの帰国では、6月1日から検査は不要になりました。)
検査まで30分ほど並びました。さらに唾液を一定量採取するので時間がかかります。
その他の確認
検体提出後は、アプリの画面が緑の人とそれ以外の人の列に分かれます。
カウンターが3~4か所あり、順に進みます。各カウンターごとにアプリやボーディングパスを提示し、簡単な質問をされました。
アプリのQRコードを読み取って何やら確認をしている模様でしたが、何を見ているのかは分かりません。確認が終わるたびにお知らせの紙をもらいます。
すべて終わると待ち合わせロビーにたどり着き、そこには一つ置きに番号が書かれているイスが並んでいました。スタッフに指示された番号の席に着き、最初に行ったPCR検査の結果が出るのを座って待ちます。
PCR検査結果
最初にPCR検査をする際、長い番号が印字されたシールがパスポートの裏表紙に貼り付けられました。
待機所では5分~10分おきぐらいに、その番号の末尾4桁の番号が何件かまとめて呼ばれます。必ずしも番号順には呼ばれません。検体を提出するのにかかる時間は人によりまちまちなので、結果が出る順番もバラバラになります。
自分の番号が呼ばれて待合所から出ると、「陰性」のハンコが押されているピンク色の紙が渡されました。
これでようやく入国審査へ進むことができます。ここまで1時間20分ほどかかりました。(ネットの情報を見るとこれでも早く済んだほうですね。)
↑帰国後のMySOSの画面。
2022年6月1日から、水際対策が緩和されました。
ハワイからの帰国・入国については、ワクチン3回目接種の有無によらず、入国時検査は実施せず、入国後の自宅等待機も求められない、とのこと。
詳細は厚生労働省Webサイトの新型コロナウイルス感染症の水際対策についてのページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html)をご覧ください。
まとめと感想
ようやくハワイ渡航が楽しめるようになったとはいえ、事前に準備するものや出入国の際に必要な手続きが多く、手間だけでなく時間もお金もかかります。
成田空港の出入国(特に入国)はかなり厳格に行っている一方で、ホノルルの入出国は非常に簡単に済んでおり、この差はなんなんだろう?とちょっと不思議に思いました。
6月1日から日本帰国時の水際対策が緩和され、さらに6月12日より米国への入国に陰性証明書の提示が撤廃されたとのことでなによりです。
とはいえ、ハワイ渡航にはまだいくつかの準備や手続きが必要とされています。時間と心に余裕を持って準備していくようにしましょう。
この記事が少しでも参考になればうれしいです。
この記事における情報は2022年5月のハワイ旅行に関するものです。必ず最新情報をご確認ください。
ZIPAIR搭乗機はコチラの記事↓をご覧ください。
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