国内リゾート会員権の平均価格がコロナ禍の底値であった4月から回復傾向となっているという日経産業新聞の記事を元に、最近の国内リゾート会員権の需要について、私見をまとめてみました。
国内主要リゾート会員権の価格が上昇!
2020年9月18日の日経産業新聞の記事によると、国内リゾート会員権の平均価格が、コロナ禍の底値であった4月から回復傾向となっているようです。その記事を踏まえて、最近の国内リゾート会員権の需要についてまとめました。
取引件数や価格が上昇傾向
2020年9月18日付の日経産業新聞に、リゾート会員権についての記事が掲載されました。
新型コロナウイルスの収束が見通せないなか、新しい生活様式の受け皿としてリゾート会員権の需要が動き始めた。ここ数か月、取引件数や価格がおおむね上昇傾向を示す。
出所:2020年9月18日付 日経産業新聞
コロナで取引は一時期減少
2020年1月に、当ブログに「国内会員制リゾートの人気が復活!」という記事を載せました。しかしその後、新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大したことにより、その当時の予測が狂ってしまいました。
「国内会員制リゾートの人気が復活!」の記事はコチラをご覧ください。
コロナ禍では、海外との往来はもちろん国内の移動も控える状況となり、一時期 国内リゾート会員権の取引も落ち込みました。しかし、それが持ち直しているとのことです。
早期に回復傾向へ
リゾート会員権売買の仲介会社 e会員権によると、このような状況ということです。
コロナ感染拡大の後でみると件数や価格は4月に減ったが、5月から持ち直しの傾向が続いている。2008年のリーマンショック後も取引件数は大幅に減少した。当時は回復し始めるのに5ヵ月ほどかかったが、コロナ禍では1ヵ月ほどで回復を示し始めた。
出所:2020年9月18日付 日経産業新聞
なぜこのように早期に回復傾向へ転じたのでしょうか?記事を参考に、その理由を考えてみました。
回復のワケ
リゾート会員権の需要が回復傾向にある理由を考えてみました。
国内旅行の需要
まず一つ目に考えられることとして、海外への渡航制限がありますね。海外旅行の再開までは相当な時間がかかることが予想され、それゆえに国内旅行が見直されてきています。
感染対策をしつつ経済活動も行っていく方向で世の中が動き始めており、自粛でしばらく我慢していた分、余暇やレジャーを楽しみたいという欲求も徐々に大きくなってきていますね。
会員制リゾートホテルの需要
滞在先を考えた場合、特に会員制リゾートホテルは、次のような要件を満たしているため、コロナ禍でも一般のホテルより需要が高いと思われます。
- 大都市圏から車で3時間程度のエリアに施設展開をしているので、気軽に行くことができる
- 利用者が会員とその関係者が中心である、つまり不特定多数ではないため、安心感がある
- テレワークの推進により自宅にこもりがちであるが、リゾート地ではそこに居ながら仕事をするワーケーションが可能でリフレッシュもできる
ワーケーションについてはこのような内容も掲載されていました。
会員権に関心を持つ人の裾野はさらに広がっているようだ。共働き層などの間でじわり出始めたのが、「ワーケーション」の利用先としての需要だ。
(中略)
法人が保養所代わりに会員権を持つ動きもみられる。
出所:2020年9月18日付 日経産業新聞
リゾート会員権を購入するのは富裕層が中心ですが、それに加えて個人や法人がワーケーションとして使いたいという需要も高くなりつつあるようです。
Go to キャンペーン利用
Go to キャンペーンの適用を受けられる施設もあるので、今後も利用客が増えていくことが予想できます。
まとめ
リゾート会員権の需要が回復傾向にあることについて、新聞記事を参考に考えてみましたが、いかがだったでしょうか。
「アフターコロナにワーケーションが定着する」と断言するには、個人的には時期尚早と感じています。なぜなら、週末や連休を利用した2~3泊程度の滞在では、かえってせわしないのではないかと思うからです。
ただし、新しい働き方のひとつとして、「会員制リゾートを活用したワーケーション」という選択肢は当然あると考えています。
また将来的には、海外のタイムシェアのように、最低1週間以上リゾートで滞在するようなスタイルのワーケーションが当たり前になることも、期待したいですね。
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