2020年2月オーストラリア旅行に行き、ゴールドコーストに3泊、シドニーに1泊しました。この記事ではシドニーで利用した公共交通機関と便利なオーパル・カードについて紹介します。
オーストラリア旅行記 2020 ~ シドニーの公共交通機関
2020年2月16日~22日、4泊7日でオーストラリアに旅行に行きました。滞在したのはゴールドコーストのマリオットバケーションクラブ・アット・サーファーズパラダイスに3泊、シドニーのシェラトン・グランド・シドニーハイドパークに1泊です。
この記事では、シドニーの公共交通機関を利用するのに大変便利な交通系ICカードのオーパル・カードと、今回の滞在中に利用した公共交通機関について詳しく紹介します。
オーパル・カード
シドニーは電車、ライトレール(路面電車)、フェリー、バスといった多彩な公共交通機関があり、どこへ移動するにもとても便利です。その公共交通機関を利用するのに欠かせないのが「オーパル・カード」。

あらかじめお金をチャージして、利用の都度料金が引かれていく交通系ICカードです。日本のスイカやパスモと同じシステムです。
オーパル・カードは、空港や駅、コンビニや売店などで販売しており、発行自体には料金はかかりませんが、チャージ金額を支払って購入します。
どの交通機関でも使えるこのオーパル・カードがあれば、いちいち切符を買う手間が省けますし、様々な割引が適応されてお得な料金で利用することができるのです。
購入場所
オーパル・カードは、空港・オパールカード販売店・コンビニエンスストア・小売店(retailer)などで購入できます。
わたしは、ゴールドコーストからシドニーに国内線フライトで移動した際、シドニー空港国内線ターミナルの売店で$50チャージ(トップアップ)して購入。(空港でのトップアップは最低$35から。)

空港から市街地への移動で鉄道を利用する際に早速使いました。
使い方
交通機関に乗るとき、オーパル・カードを機械にタッチ(タップオン(tap on))し、降りるときにもタッチ(タップオフ(tap off))します。
チャージ
残高が少なくなったら、チャージします。チャージのことを「トップアップ(top up)」と言います。
コンビニや小売店、空港や駅などにあるトップアップ・マシーンでチャージできます。トップアップ・マシーンでは$20からチャージすることができます。
オンライン登録をしておくと、オンライン(the Opal Travel app)での入金も可能となります。こちらは$10からです。
割引特典
オーパル・カードには様々な割引特典があります。(記載金額は大人料金)
- 1日の上限金額がある:月~土:$16.10、日:$2.80
同一日に支払う運賃の上限額です。日曜日は特にお得。 - 週の上限金額がある:$50
- 週に8回超の利用で半額
月~日の1週間に8回利用すると、Weekly Travel Rewardとして残りの利用は半額。 - オフピーク時間帯:30%オフ
タップオンした時刻がオフピークの時間帯なら、運賃が通常料金の30%割引。
(ピークの時間帯は平日7:00〜9:00、16:00〜18:30。これ以外の時間帯がオフピーク) - 同じ交通機関への乗り換え:追加料金なし
1時間以内の同じ交通機関への乗り換えは途中下車の扱いとなり、追加料金なし。 - 異なる交通機関への乗り換え:$2割引
1時間以内の異なる交通機関への乗り換えは、$2割引。
注意点
空港駅アクセス料金
鉄道を使った空港駅へ/からのアクセスには、距離による運賃に加えて一定の料金(空港駅アクセス料金)がかかります。
空港駅アクセス料金は、大人1人片道$14.87です。
空港駅アクセス料金は上記のオーパル・カード割引の対象外ですが、オーパル・カードを利用すると月~日までの1週間の上限金額は$30.16となる割引サービスがあります。つまり、週内に複数回利用した場合に(実質、3回目から)、週の上限金額が適用となります。
払い戻し
払い戻しはできますが、調べてみたら手続きが面倒なようです。(返金申請用紙に記入し、オーパル・カードを同封してTransport for NSWに送付。オーストラリアの銀行口座が必要。)
ですから、できるだけ残高が多くならないよう気を付けましょう。もし残ってしまっても、次回の旅行で使うことができます。
オンラインで残高や履歴を確認
オーパル・カードを購入後、オンライン登録するとオンラインでの入金が可能となります。
短期旅行者についてはオンライン登録しなくても、公式サイトや無料公式アプリからオーパル・カードの番号を入力するだけで残高や履歴を確認することができます。
運賃はそれぞれの交通機関で距離によって決まっていますし、様々な割引もあるので、実際いくらかかったのか、残高はいくらなのかが分かりにくいです。
サイトやアプリでこまめに確認して、残高不足になったり余り過ぎたりしないよう、計画的に適切な金額をチャージしましょう。
※この記事に記載している料金は2020年5月現在のものです。詳しくは公式サイトをご覧ください。
電車(シドニー・トレインズ)
1泊2日の滞在では、空港とホテル間の移動と、シドニー中心部の観光で電車を利用しました。
シドニー・トレインズ
「シドニー・トレインズ」はシドニーの主要な交通機関です。

↑エアポートリンクのパンフレットより
シドニー空港ターミナルの地下階に電車の駅があります。
シドニー空港駅から宿泊先(シェラトングランド・シドニー・ハイドパーク)の最寄り駅「セント・ジェームズ駅」まで行くには、T8 Airport & South Lineに乗ります。日中の時間帯は、5~10分おきぐらいに運行していました。国内線駅からの所要時間は約14分。

↑セント・ジェームズ駅のホーム (レトロな雰囲気がいいですね)。

↑セント・ジェームズ駅のエリザベス通り改札口
シティ・サークル
シドニー市内中心部の7つの駅をぐるりとめぐるエリアは「シティ・サークル(City Circle)」と呼ばれます。
停車駅は、「セントラル(Central)駅」「ミュージアム(Museum)駅」「セント・ジェームズ(St James)駅」「タウンホール(Town Hall)駅」「ウィンヤード(Wynyard)駅」「サーキュラー・キー(Circular Quay)駅」と「マーティン・プレイス(Martin Place)駅」です。
セントラル駅やタウンホール駅では他路線への乗り換えができます。

シドニー滞在2日目はシドニー観光をしました。まず、ホテル最寄りのセント・ジェームズ駅から1駅先のサーキュラー・キー駅まで電車で移動。


↑これは「ヒアリングループマーク」と呼ばれるマーク。
補聴器や人工内耳に内蔵されている磁気誘導コイル(Tコイル)を使って利用できる施設・機器であることを表示するマークです。これは、騒々しい場所でも聞き取りやすくする補聴援助システムです。
バリアフリーが進んでいるとはいえ、このようなシステムも導入しているとは、さすがオーストラリアですね。

↑車窓から見た風景。ハーバーブリッジを渡る直前です。
シドニー・フェリー
サーキュラー・キーには、フェリーターミナルがあります。ここから湾沿いの街や観光地を結ぶ複数の航路が運航しています。
シドニーの人々にとっては、通勤や生活を支えるための公共交通となっているのでしょう。一方で、オペラハウスやハーバーブリッジを海から眺めることができるので、観光客の利用も多いようです。
わたしたちはサーキュラ・キーからピアモントベイ・ワーフ(Pyrmont Bay Wharf)まで乗船しました。

フェリーの利用にもオーパル・カードが使用できます。しかも、電車からの1時間以内の乗り換えなら、$2オフの割引も適用となります。

↑フェリーに乗ってハーバーブリッジの下をくぐる
ライト・レール
ライト・レール(Light Rail)はいわゆる路面電車。セントラル駅から、チャイナタウン、ダーリング・ハーバー、ザ・スター、フィッシュ・マーケットなどへ行くのに便利な交通手段です。

このライト・レールもオーパル・カードを使って利用できます。今回は残念ながら利用しなかったので、車体の写真だけ撮りました。
オーパル・カード履歴より
今回のオーパル・カードの履歴は、先述した通り、サイトやアプリから確認できます。今回はシドニー空港で$50チャージし、残高は$6.62でした。
1泊2日で利用した移動は、電車で空港とセント・ジェームズ(St. James)駅の往復と、セント・ジェームズ駅からサーキュラ・キー駅(Circular Quay)まで、サーキュラ・キーからフェリーでピアモントベイ・ワーフ(Pyrmont Bay Wharf)まで、となります。
※金額は、2020年2月時点のものです。
2/20(木)
【トップアップ】シドニー空港にて $50
【電車】シドニー空港国内線 → セント・ジェームズ駅 $17.39
正規料金$18.48のところ、空港アクセス料金$14.87を除く運賃(10km未満なので$3.61)がオフピーク割引(30%引き、つまり$1.09オフ)になりました。
2/21(金)
【電車】セント・ジェームズ駅 → サーキュラ・キー駅 $2.52
正規料金$3.61のところ、オフピーク割引(30%引き、つまり$1.09オフ)になりました。
【フェリー】サーキュラ・キー → ピアモントベイ・ワーフ $4.12
正規料金$6.12のところ、1時間以内の異なる交通機関への乗り換えなので$2オフになりました。
【電車】セント・ジェームズ駅→シドニー空港国際線 $19.35
ちょうどピークの時間帯に入ってしまったため、割引対象外でした。
まとめ
今回は短い滞在だったため、電車とフェリーを利用しただけで、ライト・レールとバスは利用する機会はありませんでした。
しかし、これらも臨機応変に利用すれば、シドニーでの移動にはオーパル・カードによる公共交通の利用で十分可能だと思いました。シドニーは移動に便利な街ですね。
次回来たときは、ゆったりとした日程を取って、これらの公共交通手段を全部乗ってみたいと思います。
シドニーの観光について詳しくは、コチラの記事↓をご覧ください。

滞在したホテル「シェラトン・グランド・シドニー・ハイドパーク」についての記事はコチラ↓をご覧ください。

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