タイムシェアや会員制リゾートの管理費についてお話しします。管理費はどのように決まるのか、金額は高いのでしょうか?
タイムシェアの管理費は高いのか?
前回に引き続き、タイムシェアと国内会員制リゾートの費用に関して考えます。
この記事では毎年発生する管理費についてお話しします。
管理費の金額はどのように決まるのか?
まず、タイムシェアと国内会員制リゾート(不動産共有制のもの)の管理費を起算する共通点は、物件(建物)ごとに区別し、さらに所有する部屋により算出されるということです。
ザックリいうと、建物が古く、面積の大きい部屋に権利が登記されていれば、管理費の金額は高くなる傾向にあると言えます。
タイムシェアの管理費
タイムシェアは、管理に関わる費用をオーナー組合(日本でいうマンション管理組合のような組織)が毎年予算化して、会員に請求しています。
ですから、原則として、管理費の請求額が毎年異なります。
そして、特にハワイのワイキキ地区にあるヒルトングランドバケーションズクラブ(HGVC)の物件は、不動産価格と人件費の上昇等の要因により、管理費も年々上昇しています。
国内会員制リゾートの管理費
一方で国内会員制リゾートは、管理費の金額を見直せる旨を規約等で定められているものの、滅多に見直されることはありません。
このような背景があり「タイムシェアの管理費は高い!!」という声を、国内のリゾート会員権をお持ちの方からよく聞きます。
タイムシェアの管理費は本当に高いのか?
でも、実際のところはどうなのでしょうか?具体的に数字を用いて簡単な検証を行ってみたいと思います。
ヒルトングランドバケーションの管理費の例
まず、HGVCグランドワイキキアンの1BRの2018年度の管理費は、約$1,500≒165,000円($1=110円換算)で、7泊分の宿泊費は無料(ただし諸税別)。
エクシブの管理費の例
一方、エクシブ箱根離宮のCBグレードの客室で、年間13泊権利の管理費は88,740円(固定資産税込)。
これをタイムシェアに合わせて7泊に按分すると47,783円、さらに1泊当りのRC16,740円×7泊=117,180円を加算すると164,963円になります。
差異はほとんどなし!
以上のことから、タイムシェアは7泊分の宿泊費を予め含めていることや、管理費が毎年変動することもありますが、タイムシェアと国内会員制リゾートとの両者間の管理費には、ほとんど金額の差異はないことがわかります。
- HGVグランドワイキキアン1BR:
165,000円 - エクシブ箱根離宮のCBグレード:
164,963円
→ 差異はほとんどなし!
とりあえず現状では、タイムシェアの管理費は国内会員制リゾートの管理費に比べて高い、とはならないようです。
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