2023年6月末、JWマリオットホテル奈良に宿泊しました。滞在したデラックスルーム(2ダブル)の様子を中心に、事前に伝えた個人的なアニバーサリー(誕生日と結婚30周年)に対するサービスについてもレポートします。
JWマリオットホテル奈良 宿泊記① ~ デラックスルーム2ダブルと館内施設
JWマリオットホテル奈良の宿泊記を3回に渡ってお届けします。
最初のこの記事では、滞在したデラックスルーム(2ダブル)の様子と館内施設やサービスについて詳しく紹介します。
今回の旅行は、私の誕生日の直後ということと、今年が結婚30周年ということで夫婦で訪れたのですが、それをあらかじめホテルに伝えておいたところ、うれしいサービスを受けることができました。
JWマリオットホテル奈良とは
「JWマリオットホテル奈良」は、2020年7月22日にオープンした日本初のマリオットグループ最高級ブランドの「JWマリオット」です。かつ、奈良県初の国際的ラグジュアリーホテルでもあります。
奈良市の中心地に位置し、周辺にある有名な観光地へもアクセスしやすい好立地です。
マリオットバケーションクラブの2023年度バケーション・エクスペリエンスの対象施設でもあるので、ポイントをそのまま使用して宿泊することができます。
施設名称:JWマリオットホテル奈良
住所:奈良県奈良市三条大路1丁目1番1号
TEL:0742-36-6000
FAX:0742-36-6262
チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
客室数:158室
構造:地上6階、地下1階、塔屋1階
アクセス
電車を利用する場合
近鉄奈良線「新大宮駅」より徒歩約10分
※最寄りのバス停:奈良交通/ぐるっとバス「奈良市庁前」、徒歩約1分
飛行機を利用する場合
空港リムジンバスの利用が早くて便利です。
- 大阪国際空港(伊丹)から空港リムジンバスで奈良県コンベンションセンターまで約1時間
- 関西国際空港から空港リムジンバスで奈良県コンベンションセンターまで約1時間40分
(※この記事を書いている時点で、関西国際空港発着便は運休中)
羽田→伊丹→ホテル
今回、行きは羽田空港から伊丹空港へJAL便を利用し、伊丹空港からホテルまでは空港リムジンバスで移動しました。
羽田空港国内線サクララウンジ
私はJMBサファイア会員なので、サクララウンジが無料で利用できます(同行者1名も利用可能)。搭乗まで時間があったので、保安検査通過後すぐ近くに見えたサクララウンジに入りました。

入口のカウンターにて、チケットに記載されているQRコードをセンサーにかざします。そしてエスカレーターまたは階段で上階に上がるとラウンジがあります。

ラウンジの窓から駐機している飛行機が見えました。

サービス内容は飲み物がメイン。ジュースはアップルとオレンジ、ビールサーバーでは生ビール2種類を提供。

そのほか、コーヒーマシーンやティーバッグ(紅茶、ほうじ茶、緑茶)も用意されていました。

食べ物は柿の種とアメのみです。

ラウンジ内には、PC作業などができる個室やマッサージチェアが置いてあるスペースもありました。

JAL便で羽田空港から伊丹空港へ
搭乗したフライトはJAL115、東京(羽田)11:30発→大阪(伊丹)12:30着。

足元はゆとりがあり、USBポートも付いています。


機内では飲み物のサービスがありました。

雨模様のため、少々揺れましたが、定刻通り到着。伊丹空港のバゲッジクレームでは、荷物が出てくるのに時間がかかりました。
空港リムジンで伊丹空港からホテルへ
伊丹空港からホテルへは、空港リムジンバスを利用しました。

JWマリオットホテル奈良に行くには電車を使うルートもありますが1時間以上かかります(新大宮駅下車(1時間13分)→ホテルまで徒歩5分)。
空港リムジンバスのほうが早いし近くまで行けるので便利で楽です。(伊丹空港から奈良県コンベンションセンターまで1時間7分、バス停から徒歩1分。)
ただし、1~2時間に1本なので、発車時間に合わせて伊丹空港内で過ごすなどして時間調整するといいですよ。
フライトの到着口は2階なので、階段を下りて1階のリムジンバス乗り場へ。リムジンバス乗り場は、モノレール大阪空港駅が向かいに見える場所にあります。

乗車するのは13:15発「奈良駅行き」。南ウイング寄りの13番乗り場から発車します。
乗車前に乗り場近くにある券売機でチケットを購入しました。(あとで気づきましたが、乗車前にチケットを購入しなくても、交通系ICカードが使えるようです。)

「奈良県コンベンションセンター」で下車する際、チケットを運転手に手渡しました。
帰りは電車(近鉄奈良線と新幹線)を利用しました。帰りに京都駅までの移動に利用した近鉄観光特急「あをによし」については、別の記事で詳しくレポートする予定です。
チェックイン
大通りに面して建つ6階建てのホテルはシックで上品な外観。

裏に建つ奈良県コンベンションセンターとは連絡通路でつながっており、建物の色合いや雰囲気も一体化しています。
ホテルには14:30少し前に到着しました。ホテルに入ると、スタッフの案内でフロントデスク近くのソファーに腰を下ろしました。ロビーはまあまあの広さで、すごく広いわけではありません。
ソファーと小さめのローテーブルがそこかしこに置かれています。

フロントデスクはありますが、着席した場所にスタッフが来てチェックイン手続きをするシステムになっている様子でした。
すぐに別のスタッフがおしぼりを持ってきました。おしぼりはビニール袋に入っているのですが、取り出しやすいように端が切ってあるという細かな心遣い。
次に別のスタッフがウェルカムドリンクを持ってきました。赤ワインとパイナップルジュースのどちらかを選ぶことができ、我々はパイナップルジュースを選択。甘すぎずさっぱりしておいしかったです。

そしてまた別のスタッフがすぐにやってきて、チェックイン開始の15:00前にもかかわらず、待たされることなくチェックイン手続きがはじまりました。その際、アニバーサリーに対するお祝いの言葉をいただきました。
マリオットボンヴォイ チタンエリート特典による客室アップグレードを期待していたのですが、その日の宿泊状況では残念ながら叶いませんでした。
手続きの際にいくつかの案内があり、エグゼクティブラウンジのカクテルタイムについては、1時間ごとに3部に分かれての利用となっているとのことで、希望する時間帯を聞かれました。

ちなみに、チェックイン手続きはエグゼクティブラウンジで対応してもらえるのではないかと思っていたのですが、フロントロビーで行われました。
しかし、翌日の午後、チェックアウトまでエグゼクティブラウンジでゆっくりしていた際に、エグゼクティブラウンジでチェックイン手続きをしている宿泊客を見かけたので、もしかしたらフロントが混みあっている場合はエグゼクティブラウンジでのチェックインとなるのかもしれません。
ボンヴォイ特典
今回マリオットボンヴォイ チタンエリート特典として受けられた内容は以下の通り。
- エグゼクティブラウンジへのアクセス
- 16:00までのレイトチェックアウト
- 無料朝食ブッフェ
- 1000ポイントボーナス
先述したとおり、客室アップグレードはなされませんでしたが、それ以外の特典を受けることができました。
スタッフの案内で客室へ
チェックインが済むと、スタッフが部屋まで案内してくれました。

エレベーターに乗って5階の客室へ移動します。エレベーターは2基あり、左側のエレベーター内の鏡には紅葉と鹿さんが描かれています。(右側のエレベーター内の鏡には鹿さんは描かれておらず紅葉だけ。)

エレベーターに乗る際は、カードキーをかざしてから階数ボタンが押せるシステムになっています。
客室フロアの廊下は、山なみがデザインされたカーペットが敷かれています。

デラックスルーム 2ベッドの客室
今回滞在したのは、5階のデラックスルーム・2ダブルの客室です。
奥に進むとベッドの上にお祝いの装飾があるのが目に入りました。

窓際に丸テーブルと1人掛けソファーが2脚置いてあるのですが、テーブルの上にはハートのチョコレートとマカロンが用意されていました。

お祝いのための特別なウェルカムスイーツらしいです。メッセージカードも2枚置いてありました。

さらに、別のスタッフがシャンパンボトルとグラスを持ってきました。
部屋へ案内してくれたスタッフが写真も撮ってくれて、ちょっと照れくさかったです。
眺望
この客室は南向き(奈良県コンベンションセンター側)です。大きな窓からの眺めはまずまずといったところ。隣の奈良県コンベンションセンターの屋上にある菜園?のようなものがよく見えます。

低層の建物が多いので、その向こうに山なみも見えました。雨が降ったり止んだりしていて雲が低く垂れこめていたので遠くまではよく見えませんでしたが、晴れていれば陽がよく差し込み、山なみももっときれいに見えるのではないかと思います。
眼下にも緑が見えました。

ベッドとベッド周り
ベッドはシモンズのダブルサイズが2台。

壁には鹿の角のような飾りが掛かっています。

窓側のベッドサイドテーブルには木彫りの鹿さんが置いてありました。

バスルーム側のベッドサイドテーブルには電話、アラーム時計、メモ帳。

JWロゴ入りボールペンは持ち帰ってもOKだそう。
デスクとミニバー
ベッドの対面の壁には大型テレビが掛かっており、その下に長いデスクがあります。

デスクの上には丸テーブルを照らすライト、苔、リモコンが置いてありました。

デスクの横の棚はミニバーコーナーです。


棚の上にはペットボトルの水が2本、ネスプレッソ。


棚の中には、ティーバッグ(紅茶、ほうじ茶、緑茶)、カップやグラス類が入っています。


ワインや各種アルコール、スナック類は有料です。電気ポットも置いてあります。

ミニ冷蔵庫の中にもソフトドリンクやアルコール類がたくさん入っており、これらも有料です。

バスルーム
部屋に入ってすぐ左にバスルームがあります。バスルームには廊下側とベッド側の両方の引き戸から出入りできるようになっています。

引き戸を閉めれば、独立した空間として分けられます。

大きな洗面台とライト付きの鏡。

バスアメニティは箱に入っており内容は充実しています。
2段の引き出しがあり、上の引き出しには、コットン、ヘアキャップ、ヘアゴム、エメリーボード(爪やすり)。

レディースセットと書かれた小箱には、雪肌精の化粧水、乳液、クレンジングオイル、洗顔フォームが入っていました。

下の引き出しには歯磨きセット、レザー、ヘアブラシ、シェービングジェル、マウスウォッシュ。

そのほか洗面台の上に、石鹸(フェイスソープ)、ボディローションが置いてあります。

丸い蓋つきの容器の中に入っているのはバスソルト。
洗面台下の棚にはタオルとTESCOMのイオンヘアドライヤーが置いてあります。


ウォッシュタオルがなかったことだけが唯一残念でした。
浴室は、シャワーの付いた洗い場とバスタブがあり、日本人には使いやすい造りです。

洗い場には木製の腰かけが置いてありました。

シャワーはハンドシャワーとレインシャワーの両方が付いています。ハンドシャワーはボタンで3段階に水勢を変えられました。

バスアメニティは、イギリスのアロマブランド「Aromatherapy Associates(アロマセラピー・アソシエイツ)」のシャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ。

バスタブは足を伸ばして入れる大きさです。

シャワーもバスタブも、上のつまみをひねればすぐに適温のお湯が出るように設定されていましたよ。温度を変えたければ下のつまみを回して調整できます。
トイレは個室になっていて、奥行きがあります。ウォシュレット&自動洗浄機能付きでした。

クローゼット
洗面所のそばにクローゼットがあります。ナイトウェアとハスローブ、アイロンとアイロン台も入っています。

バスローブは薄いように見えますが二重になっており、表面はつるっとした素材、内側はさらっとしたタオル地になっていました。

ナイトウェアはセパレートタイプです。バスローブもナイトウエアもMとLのサイズが1着ずつ用意されていました。
靴磨きサービスの案内と、靴ベラと靴を入れる袋が、手提げのついたボックスに入っていました(高級な靴を履いてくればよかった…ん?そもそも持っていたっけ!?)。

クローゼットの横の棚にはセイフティボックス、スリッパ、体重計など入っています。

スリッパはふわふわで、これも2サイズ用意されていました。


ターンダウンサービス
夕方ちょっと外出した際、ベッドの上の装飾とウェルカムスイーツの皿を片付けてもらうよう依頼しておきました。
部屋に戻ると、片付けたベッドの上にターンダウンした旨のメッセージとピローミストが置いてありました。こういうおもてなしがうれしいですね。
館内施設とサービス
JWマリオットホテル奈良の館内施設について紹介していきます。館内は奈良らしい装飾にあふれています。
ロビー
フロントデスクの背後の壁には山なみが描かれています。水墨画のように思えましたが、これは西陣織のアートウォールだそう。

木のぬくもりが感じられるロビーとなっており、さまざまな和風のディスプレイが目を惹きます。

天井の木材梁もすてきです。

奈良のシンボル「鹿さん」をモチーフにしたものも多く見られます。

これ↓は、我々が座ったソファーの近くにあった、糸で釣って宙に浮かんでいる松の盆栽。

ロビーバー「FLYING STAG」
ロビーの半分を占めるのがロビーバー「FLYING STAG」。
バーの背面の壁には大きな牡鹿(Stag)が描かれています。

フェイクの暖炉前にソファー席が並び、明るい窓側には長いテーブル席があります。

テーブルの上には苔や多肉植物が置いてあり、一つ一つ観察するのも楽しいです。



木の梁の天井から吊り下げられている照明は風鈴のような形でおもしろい。

日本料理「校倉」
ロビーの奥に日本料理のレストラン「校倉」があります。入口に盆栽が置いてありました。

店内には入らなかったのでどのような様子なのかは不明です。
レストラン「シルクロードダイニング」
ロビーバーの奥の方にレストラン「シルクロードダイニング」があり、ここが朝食会場でした。

朝食の様子については、次の記事で詳しく紹介しています。
エグゼクティブラウンジ
2階にエグゼクティブラウンジがあります。エグゼクティブルームの宿泊者や、マリオットボンヴォイ プラチナエリート以上の宿泊者が無料で利用することができます。

エグゼクティブラウンジについても、次の記事↓で詳しく紹介します。

フィットネス・スパ・プール
4Fにフィットネスセンターとスパがあります。
フィットネスセンターは宿泊者は無料で24時間利用可能。

いろいろなマシーンが置いてあります。

タオルやペットボトルの水も用意されていました。

スパの営業時間は10:00~20:00。予約が必要です。


プールは5階にありますが、4階のフィットネスセンター前にある専用エレベーターからアクセスできるようになっています。宿泊者は無料で利用可能。営業時間は10:00~20:00。
ハーブガーデン
「JWガーデン」というハーブガーデンがあります。


ちょっと分かりにくいところにあるのですが、2階の、奈良県コンベンションセンターへの連絡通路に通じる場所にあります。

宿泊者専用シャトルバス
JWマリオットホテル奈良では、宿泊者専用に無料のシャトルバスを運行しています。近鉄奈良駅、JR奈良駅とホテルを30分間隔で巡回します。予約は不要です。
ルートは、ホテル→近鉄奈良駅(10分)→JR奈良駅東口(10分)→ホテル。
近鉄奈良駅の乗降場所は、近鉄奈良駅そばのSMBC日興証券が入っているビルの前です。特に案内板などの表示やバス停はないので分かりにくそうですが、隣にある「変なホテル」が目印です。
レンタサイクル
宿泊者が無料で自転車を借りられるサービスがあります。JEEPの赤いマウンテンバイクです。

お天気が良かったら、これで周辺の観光をするのもいいかも。
まとめと感想
滞在したデラックスルーム・2ダブルのお部屋の様子を紹介しました。

事前にアニバーサリーであることを伝えていたので、何らかのサービスがあるのは期待していましたが、期待以上のおもてなしを受けることができてとても感激しました。
客室もホテル館内も奈良らしい装飾であふれています。木や石や植物など天然素材を多く用いており、伝統とモダンなデザインがうまく融合した空間が演出されているという印象です。日本好きな外国人はもちろん、日本人にとっても居心地がよく、上品で落ち着いたホテルだと思いました。

宿泊したのはスタンダードなお部屋でしたがとても良かったですし、スタッフの対応も非常に丁寧で申し分ありませんでした。
次の記事では、エグゼクティブラウンジや朝食ブッフェの様子について詳しく紹介します。(エグゼクティブラウンジでも朝食でも特別サービスがありました。)


↓クリックお願いします!