沖縄県への観光需要が軒並みあがってきています。リゾート施設も続々と建設され、国内外からの観光客が増加するにあたり、気になる課題も見えてきています。
2017年の沖縄への観光客がついにハワイ超え
2021年、沖縄県の瀬底島に、HGV(ヒルトングランドバケーションクラブ)のタイムシェアがオープンする予定です。
その沖縄の観光について、新聞に記事が載っていたので、まとめてみました。
観光客数
沖縄県の2017年入域観光客数939万人が、ついにハワイの938万人を初めて超えました。
ただ、平均滞在日数や一人当たりの消費額については、依然としてハワイに及んでいません。
ハワイ観光当局の発表によると、17年の観光客数は5%増加しました。
米国本土、カナダ、日本からの観光客が増えています。
一方、沖縄県の発表によると、17年の入域観光客数は16年比で9%増となり、過去最高を更新しました。特に外国からの観光客が22%増えています。
この背景には、直行便やクルーズ船の寄港が増えていることが挙げられます。
沖縄の課題
沖縄の入域観光客数の伸びは今後も続く見込みです。喜ばしいことですが、課題も見えてきています。
受け入れ態勢
観光客数が増加している一方で、インフラや移動手段、サービスなどにおいて受け入れ態勢が追い付いていない現状があります。
飛行機の発着の遅れは慢性化していますし、レンタカーの貸出数が急増して渋滞に拍車がかかっています。そのため空港到着からレンタカーに乗り込むまでかなり時間がかかっているようです。
また、宿泊施設の不足も懸念されます。今年6月に施行されるいわゆる民泊新法により、合法な民泊が広がるかどうか注目したいところです。
滞在日数
観光客数はハワイを上回ったものの、平均滞在日数はハワイが8.95日(2017年)に対し、沖縄は3.74日(2016年)と半分以下です。
消費額
観光客一人当たりの消費額については、ハワイがおよそ20万円なのに対し、沖縄は7万5千円で、こちらも半分を大幅に下回ります。
課題解決に向けて
滞在日数や消費額を伸ばすために、インバウンド、特に欧州の富裕層の観光客をターゲットとするようです。県は全日空と連携し、ドイツとの直行便就航を目指しているとのこと。
また、港を整備し、沖縄での宿泊を伴ったクルーズ観光の発着拠点や乗り換え地とした旅行形態を進めていきたいようです。
まとめ
旅行客側からすれば、空港・交通インフラや宿泊施設の問題が気になるところです。
とはいえ、やたらと開発が進んでほしくもないですし…。
今後の沖縄観光に注目していきたいですね。
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