昨年2024年1月から12月の1年間について、リセール市場におけるハワイのヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV)のタイムシェア人気物件と、国内のHGVタイムシェア リセール物件の動向について総括します。
2024年のヒルトン タイムシェア リセール価格の動向〜続く価格の下落
弊社では、ハワイにあるヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV) のリセール物件のうち一部の人気物件について、複数のリセール業者が公表している価格を継続的に定点観測しています。
また、国内にあるHGV(小田原、沖縄瀬底)のリセール物件を扱う唯一の業者として、それらの市場の動向も掌握しております。
それらを踏まえて今回も、昨年2024年におけるハワイと日本国内におけるHGV リセール物件の価格動向や市場の状況についてまとめました。
2024年の旅行動向
昨年同様、相変わらずの円安・物価高が続いており、ハワイへの日本人観光客の戻りは鈍いようです。

私自身も昨年は4月と11月に渡ハしましたが、実際、そのように感じました。ただ、年末年始においては最大9連休ということもあって、日本人の渡ハは増えたようでした。
ハワイのヒルトンタイムシェア リセール市場の動向
例えば、グランドワイキキアン 2BR/OV/毎年(2ベッドルーム/オーシャンビュー/毎年の利用権利)については、弊社がリセール価格のデータを取り始めた2018年12月に$45,000という価格をつけていたのですが、2024年6月には$8,000まで下落してしまいました。

↑2018年12月~2024年12月における、グランドワイキキアン 2BR OVのリセール市場での最安値推移(弊社独自調査による)
この要因としては、元々コロナ禍をきっかけに今後の渡ハをあきらめた方々によるリセール業者への売却登録が増えていたところに、昨年5月の大手新聞社のデジタル版に「ハワイのタイムシェアが売れない」という趣旨の記事が掲載されたことも相まって、売却登録者が急激に増加していったことが考えられます。

しかし、年末には$17,000まで回復したので、このあたりで下落が止まることを期待したいところです。
日本国内のヒルトンクラブ リセール市場の動向
国内HGVについては、「ザ・ベイフォレスト小田原ヒルトンクラブ」と「ザ・ビーチリゾート瀬底ヒルトンクラブ」を取り扱い中ですが、昨年はザ・ビーチリゾート瀬底ヒルトンクラブの売り登録が増加していきました。
増えていく売り物件に対して購入の注文が追いついていないのは、2023年と同じ状況です。

ただ、このような状況の中でも、条件の良い売り物件に対しては登録後すぐに購入申し込みが入ります。つまり、購入者から見て魅力的に感じる案件については、早期に成約となっています。

タイムシェアの明るい側面
悲観的なことばかりを述べましたが、ここで少しだけ明るい話題を。
日本物件(ザ・ベイフォレスト小田原ヒルトンクラブとザ・ビーチリゾート瀬底ヒルトンクラブ)に限り、クラブ予約の最低予約泊数の条件が緩和されて、最低3泊以上であったところ2泊から可能となりました。これにより、会員にとっては日本物件がより利用しやすくなったと言えるでしょう。

一方でハワイに関しては、一般ホテルの宿泊料も値上げされているのは皆さまもご存のとおりです。それゆえ、タイムシェアの客室の広さや充実した設備を考慮すると、「円安・物価高の今こそタイムシェアを持っていてよかった」と感じる会員もいらっしゃいます。

タイムシェア購入のポイント
為替の将来の動向については全く予想できませんが、この先急激に円高になることは考えづらいです。
そうなると、タイムシェアの購入に際しては、より一層「実需」(=利用本位)を意識して検討する必要があるかもしれません。会員権本体の価格よりも、継続して支払っていく管理費の負担も馬鹿にならないからです。
「実需」(=利用本位)を意識するというのは、「自分のライフスタイルに合わせ何を重視するのかを予め明確にして会員権を選ぶ」ことであると弊社は考えますが、特に弊社では「ホーム」を重視して会員権を選ぶことを啓発しています。このことについては以前詳しく書きましたので、コチラの記事↓をご覧ください。

まとめ
2024年のハワイと日本国内のヒルトンタイムシェアのリセール市場についてまとめました。

1年前の2023年についてのヒルトン タイムシェア リセール価格動向の記事では、「徐々に良い兆しが見えてくる1年となるよう期待したい」と述べましたが、なかなかそう期待通りにはいきませんでした。
しかし、購入希望者にとってはお買い得の状況であるとも言えます。使い勝手が良くなった日本物件についても、リセール市場へどのような影響を与えるのか注目していきたいと思います。
2024年のヒルトンタイムシェアリセールのまとめ
- 日本人によるハワイ旅行の回復は鈍い
- ハワイ・国内ともに売却・リセール価格が下落
2025年の注目ポイント
- タイムシェアは「実需」(=利用本位)で購入検討がなされていく
- 日本物件(ザ・ベイフォレスト小田原ヒルトンクラブとザ・ビーチリゾート瀬底ヒルトンクラブ)の最低予約泊数の緩和による利用促進
HGV国内タイムシェアの「ザ・ベイフォレスト小田原ヒルトンクラブ」や「ザ・ビーチリゾート瀬底ヒルトンクラブ」のリセール売却物件が多数あります。弊社公式サイト↓ をご覧ください。

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